DEVELOPMENTAL DISORDER

発達障害専門外来:こどもの発達障害、大人の発達障害、女性の発達障害

発達障害について

発達障害は、子供のころからはっきりと認められ、学校や家庭で早くから問題が起こる場合ばかりではなく、大人になってからあらわれてくることも多いことがわかってきました。
たとえば、大学生になって、親元を離れるとスケジュール管理ができず、進級や就職活動でつまずいてしまう、就職後、チームで働く段階でつまずく、管理職になる、結婚するなど公私ともに生活が複雑になるにつれ、問題があらわれることもあります。時間が守れず失敗を繰り返したり、コミュニケーションが取れなかったりして、社会生活の中で自分はほかの人と違うかもと気づきます。

生きづらさやストレスからうつ病や適応障害など二次障害を発症して診療所を受診し、初めて背景にある発達障害を診断されることもしばしばあります。大人になってからの発達障害は、仕事の難易度が上がるにつれて、結婚や育児など生活が複雑になるにつれ、明らかになりやすく、問題解決には多職種の協働した支援が必要になります。

当院の発達障害のソリューション

当院の外来を訪れる方は

  • 診断を明らかにして、教えてほしい
  • 障害の根拠を知りたい
  • 将来の見通しを知りたい
  • 具体的な支援を知りたい
  • 具体的にこれからどうしたらいいのか対処を知りたい

と異口同音に訴えておりました。
当院では以下の5つのソリューションを提供し、発達障害の方の支援に努めます。

  • 01

    児童思春期については北海道大学児童精神科教授齊藤卓弥医師、大人の発達障害については、院長鬼頭諭医師、女性の発達障害については西松能子医師がADHD学会員、おとなのADHD学会員として専門的診断・治療をいたします。

  • 02

    心理職と協働してAQやASRSなどの質問紙からWISCやWAISなど高度な査定までを行い、精緻な診断が可能です。

  • 03

    精神保健福祉士や社労士、キャリアコンサルタントが社会的支援や将来の見通しについて丁寧に説明します。

  • 04

    公認心理師(全員が臨床心理士との両資格保持)や精神保健福祉士が具体的な支援について、学校や職場、地域と協働します。

  • 05

    医師、精神保健福祉士、心理職、キャリアコンサルタント、社労士が協働してともに具体的な支援を行っていきます。

担当医 院長 鬼頭諭 他

発達障害を疑われて受診された方へ:診察・治療の初期段階の流れ

Flow01初診

医師面接や問診票により、お困りのこと、日常生活やご自身のこと、ご家族のことについてお聞きし、ご一緒に考えていきます。
これまでの通院や、服薬内容についてもお知らせください。簡単な自記式検査は当日行う場合があります。詳細な検査が必要となる場合もあります。

Flow02検査

検査は、血液検査などの身体面の検査、質問紙検査、公認心理師(臨床心理士)がお会いして行う検査があります。必要に応じて医師からお伝えしますので、お受けください。これらの検査は診断の補助となるものです。

Flow03診断

診察や検査結果を総合し、診断いたします。
背景にある状況やご自身の特性がどのように関わっているかを検討し、またお困りの現状を分析して、総合的に診察します。

Flow04治療方針

治療方針を総合的に検討いたします。当院は、薬物療法が推奨されない病態の場合も、公認心理師(臨床心理士)による心理療法、看護師、精神保健福祉士による生活相談、地域連携など多様な治療戦略を提案しております。

それぞれの病状に合わせて、協力して治療を進めてまいります。ご心配なこと、ご要望については、主治医にお尋ねください。